『あたしたちの未来はきっと』が刊行されます。


1月27日にはじめての小説集「あたしたちの未来はきっと」がタバブックスから刊行されます。


そもそもの発端は、2010年にこのブログに書いた「あたしの少女時代」というエントリー。語り手を中学生の設定にしたかったので、<自分の内なる中学生>を呼び覚ますべく、中学時代を過ごした町田市を舞台に想定して、勢いだけで書いたものだった。

その3年後、インディ文芸誌「ウィッチンケア 」から寄稿を求められた。何でも自由に書いていいと言う。主宰者の多田洋一さんが町田市出身と伺ったので、町田ネタのショートストーリーを寄稿した。それが現在はネットで読める「ビッグマックの形をした、とびきり素敵なマクドナルド」。そこでは語り手が「あたしの少女時代」の叔母さんだという裏設定を忍ばせてみた。

その翌年のウィッチンケアからは、「あたしの少女時代」に登場する勝ち組女子集団「Aグループ」のメンバー9人のうち、必ず誰か1人を登場させるというルールを自らに課して、町田を舞台にしたショートストーリーを書くようになった。これまで「プリンス&ノイズ」「サード・ウェイブ」「New You」の3編を発表している。

残るはあと6人分。「年に1本のペースだと、2020年の東京オリンピックまでには完結しないな」とボンヤリ思っていたところ、ウィッチンケア が「ウィッチンケア文庫 」という名前で、これまでの原稿をまとめた本をタバブックスから刊行していくプランを聞いた。これは自分で勝手に始めたサーガを終わらせる、またとないチャンスだ。

ということで、既存の4編に加筆修正を施し、6編の書き下ろし新作を加えて完成させたのが、「あたしたちの未来はきっと」である。短い話が10編入っていて、全体でひとつの物語としても読める、いわゆる連作短編形式を取っている。
執筆が2010年から16年まで及んだ結果、主な登場人物が中学2年生から20歳になるまでをカバーすることになった。だから<ちょっと変なヤングアダルト小説>としても楽しめると思う。

こういう人間がいつもの調子で書いているので、相変わらず映画や音楽のネタ満載ではあるのだけど、この本はフィクションである。なので、そんなものは全く知らないという人にもぜひ読んでほしいと思っている。
というわけで、よろしくお願いします。



『あたしたちの未来はきっと』
著 長谷川町蔵  定価 本体1250円+税
B6 版変型(115 × 180mm)・ペーパーバック・ 148 ページ 
ISBN978-4-907053-16-1
紀伊國屋書店Amazon  ・楽天ブックスhonto


文中で言及されるアーティストの楽曲をSpotifyで集めてみました。題して「あたしたちの未来はきっと オリジナル・サウンドトラック」。こちらで聴くことが出来ます。